Q 02.使用主義とはどのような考え方ですか?
A.
商標は
使用されてはじめて保護されるとする考え方です。使用主義の下では、
商標権は商標が使用されることによって発生し、使用されなくなることによって消滅します。
出願において、現実の使用または使用の意思が必要であり、登録されるためには、現実の商標の使用が必要になります。登録後も、商標権を維持するためには使用を継続する必要あり、商標の使用の中止は商標権の放棄を意味します。
一方、商標は、未登録であっても、取引上使用されている限り、一定の地域内において商標権として保護されます。
「使用主義」と対峙する考え方に「登録主義」があります。「登録主義」は、商標は登録されることによってはじめて保護されるとする考え方です。商標登録によって商標権が発生し、登録の抹消により商標権が消滅します。我が国は登録主義を採用しており、また、アメリカを除く諸外国も登録主義を採用しています。
INDEX